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【自分や大切な人をもっと好きになる方法】 二匹のオオカミ

更新日:8月20日



私が『2匹のオオカミ』の話を初めて聞いたのは、アメリカの大学院生だったころ、尊敬するジム先生から教わった時でした。この話は、私のカウンセリングスタイルの基礎を築く大切な要素となりました。


この物語について初めて紹介したのは、10年以上投稿させていただいた、サンフランシスコベイエリアの日系新聞Jweeklyでの連載コラムの第一回目です。それほど思い入れの深い話であり、その後、シンガポールでブログを始めた際にも取り上げました。そして今回は三回目でなりますが、この視点を多くの人に伝えたいという思いは変わりません。


そういえば1年ほど前に、中田敦彦さんのYOUTUBE大学でもこの話が紹介され、多くの人に届いたことがとても嬉しかったです。シンガポールの日本人の多くは仕事や家族絡みで来られていることが多いので、中田さんのバッグ一つで自ら移住された決断力や行動力、どこにも肩入れしすぎないバランス感覚や学びへの姿勢には、尊敬と同時に共感することが多く、よく動画で学ばさせてもらってます。


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『二匹のオオカミ』というお話をご存知ですか? アメリカ先住民チェロキー族で長老から子や孫たちへと伝えられている物語です。   


長老は子ども達に言います。「私の心の中には2匹のオオカミがいてね、互いに戦っているんだ。1匹目は、悪いオオカミで、すねて吠えたり、臆病かと思えば傲慢だったり、嘘をついたり、悪さばかりする。2匹目は、善いオオカミで、愛と希望と喜びに溢れてて、正直で心が広い、謙遜で誰にでも優しい友達思いのやつなんだ。実はね、そのオオカミ達は君たちの心の中にもいるんだよ。」子ども達はその事をじっと考えていましたが、その中の一人が尋ねました。「どっちのオオカミが勝つの?」長老は優しく答えました。「君がえさをあたえる方だよ。」


誰の心の中にも、この長老と同じく、2匹のオオカミがいます。どちらのオオカミが元気になるか、つまり、どちらの面が成長するかは、実はあなた自身が、どちらに注目して、より多くの栄養になる愛情と言葉を与え続けるかによるのです。  


 楽器は苦手だけれど、歌は得意。怒りっぽいのは変えたいけれど、積極的に行動できるのは好きなところ、だとしたら、そんなプラス面に注目して、「よくやったね」「今の行動、決まったね」と、自分を励まして、どんどん栄養をあげましょう。  


 「どうせ、できないから」「いつもだめだな」というような、批判や、責めるような言葉は、悪いオオカミに栄養を与え、ますます成長させることになりかねません。ポジティブな質に注目することは、人の本来持つ力だけではなく、心の健康を高める働きをするともいわれています。  


  みなさんは、自分自身の、また家族や会社やあらゆる人間関係の中で大切な人々のどちらのオオカミを見ているでしょうか。そして栄養になる愛情と言葉をかけているでしょうか。


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